赤ちゃんが喋るのはいつから?喃語から初語までの月齢別タイムラインと相談の目安

赤ちゃんが喋るのはいつから?喃語から初語までの月齢別タイムラインと相談の目安

同じ月齢の子が「まんま」と言い始めたのに、うちの子はまだ「あー」「うー」ばかり。ドキッとしますよね。

赤ちゃんが喋るのは1歳前後が目安です。声は「あー」「うー」のクーイング、「ばばば」の喃語を経て、最初の言葉(初語)へ進みます。個人差は広く、国の最新の調査で1歳0か月台に言葉が出ていた子は約3人に1人です。月齢ごとの流れと照らし合わせてみてくださいね。

結論

意味のある言葉(初語)は1歳前後に出始め、1歳半ごろには9割を超える赤ちゃんが言葉を口にします。それまでは、声の変化と、名前への振り向き・指差し・言葉の理解が見られていれば、順調に育っていると考えてよい、というのがこの記事での目安です。

分かることは次の3点です。

  1. 泣き声から最初の言葉までの月齢の流れ
  2. 何か月で何割の赤ちゃんに言葉が出るか
  3. 様子見でよい場面と相談の目安
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目次

赤ちゃんはいつ・何歳から喋る?意味のある言葉(初語)は1歳前後が目安

赤ちゃんが意味のある言葉(発語)を口にし始めるのは1歳前後が目安で、1歳半を過ぎるころには大半の子に言葉が出ています。

ただし、言葉が出る時期には数か月単位の個人差があります。こども家庭庁の令和5年乳幼児身体発育調査では、「言葉を話す」と答えた保護者の割合は1歳0か月台で36.5%、1歳1か月台で51.3%、1歳6か月台で91.1%でした[1]。

1歳の誕生日にまだ言葉が出ていなくても、珍しいことではありません。半数を超えるのは1歳1か月台で、そこから半年ほどかけて多くの赤ちゃんに言葉が出てきます。

言葉が出る前にも、赤ちゃんは泣き声や声遊びで少しずつ準備を進めています。最初の一語は、その積み重ねの先にある一歩です。

月齢別タイムライン|泣き声・クーイング・喃語から初語まで

赤ちゃんの発語の目安を月齢順に並べると、泣き声から母音の声、子音の混じった声、そして意味のある言葉へと段階を踏んで変わります。

赤ちゃんが喋るまでの声の順番を、泣き声・母音の声(あー・うー)・同じ音をくり返す声(ばばば・まんまんま)・物や人をさして言う言葉(まんま)の4段で示した図
月齢の目安声・言葉(発語の目安)理解・やり取り
生後0〜1か月頃「オギャー」「エーン」と泣いて伝える大きな音にビクッとする
生後2〜4か月頃「あー」「うー」と母音の声(クーイング)あやすと笑う。声のする方を見ようとする
生後5〜8か月頃「ばばば」「だだだ」と子音が混じる声(喃語)家族に話しかけるような声を出す
生後9〜12か月頃「まんまんま」と声を重ねる。声をまねる名前に振り向く。バイバイの身ぶり。指した方を見る
1歳前後〜1歳半頃「まんま」「ワンワン」など意味のある言葉「おいで」「ちょうだい」が分かる。見つけた物を指差す

表の月齢は、前後にずれることもある、おおよその目安です。右の列は、母子健康手帳の保護者の記録欄で各月齢に問われている内容をもとにしました[2]。「見つけた物を指差す」は手帳の欄にはないため、こども家庭庁の研修資料が示す指差しの発達の流れで補っています[3]。

赤ちゃんの声がまだ少ない時期でも、右の列にある反応は先に育っていきます。

生後0〜1か月頃|泣いて気持ちを伝える時期

生まれてすぐの赤ちゃんは、おなかがすいた、眠い、不快だといった気持ちを「オギャー」「エーン」という泣き声で伝えます。泣くと、抱っこや声が返ってくる。この経験がやり取りの始まりです。大きな音にビクッと手足を伸ばすかどうかも、この時期に母子健康手帳で確かめる項目のひとつです。

生後2〜4か月頃|「あー」「うー」のクーイングが出始める

機嫌のよいときに、赤ちゃんは「あー」「うー」と母音中心の柔らかい声を出すようになります。これがクーイングです。米国疾病予防管理センター(CDC)は、4か月までに多くの子(75%以上)が「oooo」「aahh」といった声を出し、話しかけると声を返すとしています[4]。

国内の健診でも、こども家庭庁の研修資料が3〜4か月児健診の問診項目として「『アーアー』『ウーウー』などといいますか」を挙げています[3]。

生後5〜8か月頃|子音が混じる喃語で声遊びが増える

「ばばば」「だだだ」と、子音と母音を組み合わせた声が出てきます。これが喃語で、母音だけの声とは音の作りが異なるのが特徴です。CDCは6か月の目安に、声を交互に出し合う、舌を出してブーッと鳴らす、キャーと高い声を出すことを挙げています[5]。

母子健康手帳の6〜7か月頃の欄で問われているのも、「家族といっしょにいるとき、話しかけるような声を出しますか」という点です。

生後9〜12か月頃|声のまねと身ぶりで伝えようとする

「まんまんま」「ばばばば」と同じ音を重ねた声が増え、赤ちゃんは大人の声や身ぶりをまねるようになります。CDCは9か月の目安として、「mamamama」「babababa」のような多様な声と、名前を呼ぶと見ることを挙げています[6]。

言葉の理解も進み、バイバイの身ぶりや、大人が指した方を一緒に見る姿が見られるようになります。言葉の準備が、声以外の場面でも整っていく時期です。

1歳前後〜1歳半頃|初語(一語文)が出て少しずつ増える

「まんま」「ワンワン」「ブーブー」など、物や人をさして言う言葉が出てきます。これが初語です。1語で気持ちを伝えることから、一語文とも呼ばれます。CDCは1歳の目安に、親を「ママ」「パパ」など特別な呼び名で呼ぶことを挙げています[7]。

最初は1語だけの日が続き、身近な食べ物や動物、乗り物の名前から少しずつ増えていくのが一般的な流れです。

1歳半〜2歳頃|語彙が増え、二語文の入口へ

1歳半を過ぎると言葉の数が増え、2歳ごろには「ワンワン キタ」「マンマ チョウダイ」のように2つの言葉をつなげる二語文が出てきます。母子健康手帳の2歳の頃の欄も、二語文を言うかを尋ねる問いです。2歳前後に言葉が一気に増える時期の特徴は、2歳の言葉の爆発期と前兆をまとめた記事で詳しく扱っています。

何か月で何割の子が話す?乳幼児身体発育調査で見る個人差の範囲

乳幼児身体発育調査で見ると、意味のある言葉が出ている赤ちゃんの割合は1歳前後で急に伸び、1歳半で9割を超えます。2010年の前回調査と比べると、1歳前後の割合は低くなりました。

月齢話すと答えた割合(令和5年)話すと答えた割合(平成22年)
8〜9か月未満3.9%6.5%
9〜10か月未満3.0%9.0%
10〜11か月未満10.4%21.3%
11〜12か月未満21.3%40.9%
1歳0〜1か月未満36.5%57.6%
1歳1〜2か月未満51.3%69.9%
1歳2〜3か月未満61.7%79.1%
1歳3〜4か月未満69.6%86.1%
1歳4〜5か月未満80.6%88.8%
1歳5〜6か月未満86.9%89.1%
1歳6〜7か月未満91.1%94.7%

[1][8]

表は8か月から1歳6か月までを載せています。8か月より前は令和5年でどの月齢も2%未満、1歳7か月以降は9割台で推移しているため省きました。

令和5年の1歳0か月台は36.5%で、2010年の57.6%より約21ポイント低い数字です。

数字は保護者の回答をまとめた割合です

調査票の問いは「言葉を話しますか」で、実際の物や人をさして言う単語があれば「はい」と答える形でした。言葉の力を検査で測った数字ではありません。

割合が下がった理由は、調査の報告書には書かれていません。2010年の報告書も、運動・言語の発達の通過率がその前の2000年より「やや遅くなっている」と記しています。1つの月齢の値だけで判断しないことが大切です。1歳前後で伸び、1歳半で9割台に届く。この大きな流れで受け止めてください。

補足

同じ月齢の赤ちゃんでも、言葉の出始めは数か月ずれるのが普通です。1歳0か月台でまだ言葉が出ていない子は、3人に2人いる計算になります。

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話す前に育っている力|言葉の理解・指差し・名前への振り向き

言葉が出る前から、赤ちゃんは音を聞き分け、相手と同じものを見て、言葉の意味を分かり始めています。言葉の数だけでなく、この「言葉の前の力」を一緒に見るのがポイントです。

赤ちゃんが話す前に育つ4つの力として、大きな音に驚く・呼びかけに振り向く・大人が指した方を見る・『おいで』が分かるを、見られる月齢の目安とともに並べた図

母子健康手帳が「意味のあることばをいくつか話しますか」と尋ねるのは、1歳6か月の頃の欄が最初です。それより前の欄の問いのうち、言葉の準備にかかわるものとして、この記事では次の4つを取り上げます[2]。

  • 聞こえ|大きな音に驚く。声のする方を見ようとする(1か月頃・3〜4か月頃)
  • 呼びかけへの振り向き|そっと近づいてささやき声で呼びかけると振り向く(9〜10か月頃)
  • 指差し|大人が指した方を見る(1歳の頃)
  • 言葉の理解|「おいで」「ちょうだい」が分かる(1歳の頃)

国の様式も、言葉の数より先に、赤ちゃんの反応ややり取りを見ていることになります。

要点

言葉がまだ少なくても、音への反応・名前への振り向き・指差し・言葉の理解が見られていれば、言葉の準備は進んでいると考えてよい、というのがこの記事での目安です。

指差しは「言葉の前段階」として見られます

こども家庭庁の研修資料によると、指差しは9〜10か月頃に大人が指した方を一緒に見ることから始まり、1歳を過ぎると欲しい物や見つけた物を指で伝えるようになります。1歳半ごろには、大人が言葉で尋ねたことに指差しで答える形へ進むのが流れです[3]。同じ資料は、1歳6か月児健診で指差しややり取りを確かめる問いについて、「言語の前段階として大きな意味を持つ」と位置づけています。

名前への振り向きは聞こえの確認にもなる

名前を呼んで振り向くかは、声を聞き分ける聞こえと、自分の名前が分かっていることの両方を見る問いです。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、生まれてすぐの聞こえの確認で問題がなかった子でも、あとから聞こえにくくなることがあると説明しています[9]。振り向かないことが続くときは、相談の目安です。

赤ちゃんの言葉を育てる家庭での関わり方

赤ちゃんの言葉は、特別な教材より、毎日のやり取りの中で育ちます。暮らしの中で続けやすいのは、次の4つです。どれも一日中続ける必要はなく、気づいたときに取り入れれば十分です。

話しかけは「実況」で十分

「おむつ替えようね」「お外、明るいね」と、目の前のことを短い言葉で伝えるだけで話しかけになります。上手に言おうとせず、ゆっくり、はっきり、笑顔で声をかけることが大切です。日本小児科医会も、言葉が話せない赤ちゃんにも積極的に話しかけることが言葉の発達にとても大事だとしています[10]。

声が出たら、まねして返す

赤ちゃんが「あー」と言ったら同じ声で返し、少し言葉を足してみましょう。「あー、楽しいね」のように返すと、声を出すと相手が応えてくれる経験になり、また声を出そうという気持ちにつながります。言い間違いは直すより、伝えようとしたことを受け止めて、正しい言い方で返すのがコツです。

先回りしすぎず、伝える機会を待つ

赤ちゃんが欲しい物を目で追っているとき、すぐに手渡さず、少し待って「どっち?」と聞いてみてください。指差しや声で伝えられたら、「お茶だね」と言葉にして渡します。待つ時間は数秒で構いません。

絵本は読み聞かせより「一緒に見る」

月齢が低いうちは、文章を最後まで読むより、絵を指して「ワンワンだね」と名前を言うやり取りが向いています。同じ絵本を何度も見ると、赤ちゃんが自分から絵を指すようにもなります。

1歳で喋らないのは様子見でいい?相談の目安と相談先

1歳で言葉が出ていなくても、名前への振り向きや指差し、言葉の理解が見られるなら、多くは家で様子を見てよい範囲です。言葉の前の力が見られないときや、気になる様子が重なるときは、健診を待たずに相談してよい目安になります。

段階こんな様子次にすること
家で様子を見る1歳0か月台で言葉はまだだが、名前を呼ぶと振り向く話しかけを続け、気づいたことをメモする
家で様子を見る声は少なめでも、あやすと笑い、声のする方を見る声が出たらまねして返す
家で様子を見る言葉は1〜2語でも、「ちょうだい」「おいで」が分かる物の名前を言葉にして伝える
家で様子を見る指差しや身ぶりで欲しい物を伝えてくる指した物の名前を言って応える
健診で聞く1歳半が近いのに、意味のある言葉がまだ少ないと感じる。理解や指差しは見られる1歳半健診の問診で家の様子を伝える
健診で聞く言葉の増え方がゆっくりに思える健診までに出た言葉をメモしておく
早めに相談生後3〜4か月頃を過ぎても、大きな音に驚かない。声のする方を見ようとしない健診を待たずに保健センターや小児科へ
早めに相談9〜12か月頃、名前を呼んでも振り向かないことが多い。身ぶりのまねが見られない健診を待たずに保健センターや小児科へ
早めに相談1歳半頃、意味のある言葉がなく、簡単な言葉にも応じにくい。指差しもほとんど見られない保健センターや小児科へ相談する
早めに相談以前は出ていた声や反応が減ったと感じる。聞こえ方が気になる月齢にかかわらず早めに相談する

表に当てはまっても、それだけで発達に問題があると決まるわけではありません。今の様子を伝えて、次にどうするかを一緒に考えてもらうための目安です。発語がゆっくりなときの詳しい見方は、子どもの言葉が遅いと感じたときの記事も参考にしてください。

要点

言葉の数だけで判断せず、振り向き・指差し・言葉の理解を合わせて見ます。「早めに相談」に当てはまるときや迷うときは、健診を待たずに相談して構いません。

1歳半健診は言葉を確かめる公的な節目

1歳6か月児健康診査(1歳半健診)は、母子保健法第12条にもとづき、1歳6か月を過ぎて2歳になるまでの子どもを対象に市町村が行う健診です[11]。こども家庭庁の研修資料では、1歳6か月児健診の問診の例として、絵本を見て知っている物を指すか、大人の言う簡単な言葉が分かるかといった問いが挙げられています[3]。

健診の前に、家で出ている言葉や指差しの場面をメモしておくと、短い時間でも普段の姿を伝えやすいでしょう。

相談先は保健センター・子育て支援センター・かかりつけの小児科

相談先は健診だけではありません。母子健康手帳の保護者の記録欄にも、気になることがあれば医師や保健師などに相談するよう、各月齢のページに書き添えられているほどです。

  • 保健センター|保健師に発達や育児の相談ができる。健診の結果についても聞ける
  • 子育て支援センター|子育ての悩みを相談でき、同じ月齢の子とも過ごせる
  • かかりつけの小児科|予防接種や診察のついでに、言葉の心配も伝えられる

聞こえ方が気になるときは、小児科や健診で相談すると、必要に応じて耳の診療科へつないでもらえます。

オンライン診療で相談できる内容

この記事の月齢や割合は、多くの赤ちゃんをまとめた目安です。目の前のわが子の振り向き方や声の出し方がその範囲に入るかは、様子を聞いてみないと決められません。

夜や休日に一人で気になって眠れないときは、オンライン診療で小児科医に今の様子を伝えるのも一つの方法です。伝えられるのは、今の月齢で見られる声や反応のこと。様子見でよいか、健診や対面の受診で確かめたほうがよいかを一緒に整理します。オンラインで発達の検査や診断ができるわけではありません。

  • 向いている場面|健診まで待ってよいかを確かめたい。夜や休日など、保健センターの窓口が開いていない時間帯に聞きたい
  • 向いていない場面|聞こえの検査や発達の評価を受けたい。これは対面の受診や健診で行います
  • 準備しておくもの|母子健康手帳と、出ている言葉・指差しの様子・気になり始めた時期のメモ
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赤ちゃんが喋る時期についてよくある質問【FAQ】

Q1. 男の子は言葉が遅いと聞きますが、本当ですか。

令和5年の乳幼児身体発育調査の言語の表は男女をまとめた数字で、国内の公的な統計で最初の言葉が出る時期の男女差を示したものは確認できませんでした。

米国言語聴覚協会(ASHA)は、2歳の時点で言葉の出始めが遅い子は、男の子が女の子の3倍多いとしています[12]。

ただ、男の子だからと様子見を長くする理由にはなりません。男の子も女の子も同じ目安で見て、気になれば相談してください。

Q2. 喃語が少ないのですが、大丈夫でしょうか。

声の多さには、よく声を出す子と静かな子の違いがあります。あやすと笑う、声のする方を見る、名前に振り向くといった反応が見られるなら、様子を見ながら話しかけを続けてみましょう。音への反応が気になる、声がほとんど出ないときは、相談の目安です。

Q3. 言葉が出るのが遅いと、その後の発達に差は出ますか。

赤ちゃんの時期の言葉の出始めが、その後の育ちとどう関わるかを示した国内の公的な資料は、確認できませんでした。

米国言語聴覚協会(ASHA)は、2歳(24か月)の時点で話せる言葉が50語に満たず、「ワンワン いた」のような2語のつながりもまだ出ていない子について、約50〜70%が幼児期の終わりから学齢期までに周りに追いつくと報告されているとしています[12]。1歳でまだ言葉が出ていない赤ちゃんの話ではなく、2歳の時点の話です。

一方で、2歳以降も言葉が伸びにくく、言語聴覚士などと一緒に言葉を引き出す練習を続ける子もいます。遅いと感じたら、早めに相談して様子を一緒に見てもらうと安心です。

Q4. テレビやスマホを見せると言葉は遅くなりますか。

日本小児科医会はリーフレットの「5つの提言」で、2歳まではテレビ・DVDの視聴を控えること、すべてのメディアに触れる総時間を制限し、1日2時間までを目安とすることを挙げています[10]。母子健康手帳の2歳の頃の欄にも、長時間見せないようにしているかを尋ねる問いがあります。見せる時間を減らした分、声をかけ合う時間を増やすのがおすすめです。

Q5. 家で2つの言語を使っていると、喋るのが遅くなりますか。

米国言語聴覚協会(ASHA)は、2つ以上の言語を学ぶことが言葉を学び使う力に悪い影響を与えるようには見えないとしています[12]。日本の公的機関の見解は確認できなかったため、気になるときは健診や小児科で家庭の言語環境も含めて相談してみてください。

Q6. 言葉のことだけで小児科に相談してもいいのでしょうか。

言葉のことだけでの相談で問題ありません。母子健康手帳も、気になることがあれば医師や保健師に相談するよう呼びかけています。

昼寝の間や寝かしつけのあとに、今の月齢の様子をスマホから小児科医に聞いておきたいときは、小児科オンライン診療サービスあんよへ相談を検討してみてはいかがでしょうか。様子見でよいかを、医師と一緒に整理できます。

診療は提携医療機関の医師が担当し、診療時間は6時から23時です。予約はLINEから行い、利用料は無料で、診療料は健康保険と子ども医療費助成制度の対象です(助成の適用は自治体により異なります)。

【まとめ】赤ちゃんが喋るのは1歳前後から、1歳半で9割が目安

赤ちゃんの言葉は、泣き声から始まって、段階を踏んで育っていきます。

この記事のまとめ
  1. 生後2〜4か月頃にクーイング、5〜8か月頃に喃語、1歳前後に最初の言葉が出るのが目安
  2. 令和5年の国の調査では、言葉が出ていると答えた割合は1歳0か月台で36.5%、1歳6か月台で91.1%。個人差の範囲は数か月単位
  3. 言葉の数だけでなく、聞こえ・名前への振り向き・指差し・言葉の理解を一緒に見る
  4. 言葉の前の力が見られない、気になる様子が重なるときは、健診を待たずに相談してよい

今日の赤ちゃんの様子を一行メモしておくと、次の健診や相談で普段の姿を伝える助けになります。


最終更新:2026年9月29日

更新履歴:2026年9月21日 公開(統計は令和5年乳幼児身体発育調査、母子健康手帳は令和8年4月1日施行の様式にもとづく)

次回見直し:次回の乳幼児身体発育調査の公表時

参考文献

  1. こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」(2024年12月25日公表) ↩
  2. こども家庭庁「母子健康手帳」様式(令和8年4月1日施行) ↩
  3. こども家庭庁 母子保健指導者養成研修 令和6年度 資料「3歳までの発達~健診の問診項目を踏まえて~」 ↩
  4. CDC「Milestones by 4 Months」(2026年5月15日更新) ↩
  5. CDC「Milestones by 6 Months」(2026年5月15日更新) ↩
  6. CDC「Milestones by 9 Months」(2026年5月15日更新) ↩
  7. CDC「Milestones by 1 Year」(2026年5月15日更新) ↩
  8. 厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要」 ↩
  9. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「言葉の遅れ」(2022年11月30日更新) ↩
  10. 日本小児科医会「スマホに子守りをさせないで!」リーフレット(発行年の記載なし) ↩
  11. 厚生労働省 法令等データベース「母子保健法」 ↩
  12. ASHA Practice Portal「Late Language Emergence」 ↩