「子どもが急に何度も吐いて、ぐったりしている」
「病院で自家中毒と言われたけれど、家で何に気をつければいい?」
繰り返し吐く姿を見ると、代わってあげたいほどつらいですよね。
自家中毒(周期性嘔吐症)は吐く発作を繰り返す病気で、多くは成長とともに落ち着きます。
- 体の外から毒になるものを摂って起こる病気ではありません[1]。吐く発作が起こる詳しい仕組みは、まだ分かっていません
- 救急・すぐ受診のサインが無いときは、経口補水液を小さじ1杯から、15〜30分ごとに少しずつ増やして与えます
- ぐったりしていたら救急車、何度も繰り返し吐く・血や黄色・緑色の液を吐いたときは夜間でもすぐ受診を
本記事の編集方針について
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本記事は、疾患や症状に関する一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療方針を示すものではありません。また、特定の医薬品・医療機器・治療法の効果を保証・推奨するものでもありません。気になる症状やご不安がある場合は、自己判断せず、医療機関にご相談ください。
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自家中毒(周期性嘔吐症)とは?ケトン体との関係を解説
自家中毒は、医学の分野では周期性嘔吐症やアセトン血性嘔吐症などと呼ばれます[2]。
国際頭痛分類第3版(ICHD-3)では、片頭痛が「1.6 片頭痛に関連する周期性症候群」を含む6つのサブタイプで構成されており[3]、周期性嘔吐症は長くこの片頭痛に関連する一群として扱われてきました(国際頭痛分類第2版では「小児周期性症候群」に分類[1])。
名前に「中毒」とつきますが、外から毒になるものを食べたり飲んだりして起こる病気ではありません。診断は、薬物などほかの原因による嘔吐でないことを確かめたうえで行われます[1]。
ケトン体と吐く発作について、分かっていることと分かっていないことを分けると次のとおりです。
- 分かっていること(体の一般的な仕組み): 糖の供給や利用が制限されているとき、肝臓で脂肪酸が分解されてケトン体(アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸・アセトンの総称)が作られる[4]
- 分かっていないこと: ケトン体と自家中毒の吐く発作との関係(発作が起こる仕組みそのものが、まだ明らかになっていません)
小児慢性特定疾病情報センターは「CVSの病態生理は明らかではない」とし、エネルギーをつくる仕組みの異常、自律神経、消化管の動きなど多方面から検討されている段階だと説明しています[5]。
国内の総説でも病態は明らかではないとしたうえで、片頭痛に関連した病気と考えられるとしています[1]。
自家中毒と胃腸炎で見られやすい症状の違い
お子さまが吐いているとき、それが胃腸炎(お腹の風邪)なのか自家中毒なのか迷うこともあるかもしれません。
この病気の場合、胃腸炎とは異なるいくつかの特徴が見られることがあります。
| 項目 | 自家中毒の傾向 | 胃腸炎の傾向 |
|---|---|---|
| 下痢の症状 | 見られることがある(下痢は約3割) | 見られることが多い |
| 発熱の有無 | 発熱することもある(報告により30〜55%)。熱の有無だけでは見分けにくい | 発熱を伴うことがある |
※自家中毒の側の割合は、小児慢性特定疾病情報センター「周期性嘔吐症候群 概要」(2014年10月版)と、岩永光巨ほか 日本内科学会雑誌 111巻2号(2022年)が引く国内の追跡調査によります(発熱は同センター30%・国内の追跡調査55%)。これらはあくまで一般的な傾向であり、例外も少なくありません。
補足|表の胃腸炎の側は、原因の一つであるノロウイルスの主な症状(下痢など・発熱は軽度)によります[6]。
見分けの手がかりとしては、同じような吐く発作を繰り返し、発作のない時期には症状がないことも挙げられます(詳しくは「症状と経過」)。
海外の報告では発作の誘因の31%が感染で、胃腸炎や風邪そのものが発作のきっかけになることがあります[1]。胃腸炎と診断されたあとの登園の目安は「子どもが胃腸炎になったらいつから幼稚園に登園できる?」で解説しています。
ただし、この見分けはご家庭での目安であり、確かめるのは診察と検査です。表に当てはまらない様子があるときは、自家中毒と決めつけずに医療機関へ相談してください。
お子さまの様子に違和感がある場合は、迷わず医療機関へ相談することを検討してください。
自家中毒の症状と経過(発作のある時期・発作のない時期)
この病気は、吐く発作が起きる時期と、症状が全くない時期(発作間欠期)を繰り返すのが特徴です[1]。
同じお子さまでは毎回ほぼ同じ様子で起こりやすく、海外の報告では症状が毎回同じだった例は99%でした[1]。
発作中に見られる症状の頻度は、資料によって幅があります[5][2]。
- 腹痛: 74〜81%(国内の追跡調査74%/同センター81%)
- 頭痛: 42〜58%(同センター42%/国内の追跡調査58%)
- 発熱: 30〜55%(同センター30%/国内の追跡調査55%)
嘔吐のほかに、お腹や頭を痛がる様子もよくある症状です。発作中に顔色が悪くなる例は、報告により45〜91%と幅があります(海外の報告をまとめた疋田 2012 表4で91%、岩永2022が引く国内の追跡調査で顔面蒼白45%)。また、疋田 2012 表4では、うとうとする(嗜眠)例が93%とされています[1]。
嘔吐のピーク時の回数は、1時間に6回ほど(疋田 2012 表4・海外の報告)から中央値10回(岩永2022が引く国内の追跡調査)まで、報告により幅があります。1回の発作の持続時間は24時間ほどとされています(疋田 2012 表4・海外の報告[1])。
| 時期 | よく見られる様子 | 家庭ですること |
|---|---|---|
| 発作のある時期 | 何度も吐く・顔色が悪い・ぐったりしてうとうとする・お腹や頭を痛がる | 休ませて、受診の目安に当てはまらないか確認する。経口補水液を小さじ1杯から、15〜30分ごとに少しずつ増やす |
| 発作のない時期 | 症状がなく、普段どおり過ごせる | 発作の引き金になりやすいことを減らす(予防の工夫) |
表の経口補水液の量と間隔は、日本小児科学会「こどもの救急」吐き気(2026年9月閲覧)の看病のポイントによります。
経過を知っておくと、「今どの時期か」「次に何を見ればよいか」を落ち着いて判断しやすくなります。
自家中毒は成長とともに落ち着く?日常生活で起こりやすい事例を紹介
この病気の発症年齢は中央値で4.8歳と報告されており(詳しくは「何歳で起こり、いつ落ち着くのか」)、多くは成長とともに落ち着きます。
どんなときに起こりやすい?発作のきっかけ
きっかけは日常生活の中に隠れています。以下のような場面で発症する可能性があるため注意しましょう。
- 遠足や運動会などの大きな行事を控えて緊張しているとき
- 慣れない外出や旅行で疲れが溜まっているとき
- 風邪や胃腸炎などの感染症にかかっているとき
- チーズやチョコレートなど、特定の食べ物をとったあと
海外の報告では、発作の誘因として次の割合が示されています[1]。
- 精神的なストレス: 47%
- 感染: 31%
- 疲労: 24%
- 食事に関するもの: 23%(同じ総説は予防の例に、チーズやチョコレート、グルタミン酸などの特定の食品を除くことを挙げています)
- 月経: 22%
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、特に冬に流行します[6]。2026年第37週(9月7日〜13日)には、全国の小児科定点から感染性胃腸炎が8,555件(定点当たり3.80)報告されています[7]。こうした感染も、発作の引き金の一つとして報告されています。
ストレスが引き金になると聞くと、ご自身の育児を責めてしまう親御さまもいらっしゃいます。公的機関や学会の資料に、育て方を原因とする説明は見当たりません。
楽しみな行事を前にした緊張や興奮も、引き金として挙げられています[2]。お子さまが頑張った証とも捉えられます。育て方や愛情不足との関係は、よくある質問でお答えします。
何歳で起こり、いつ落ち着くのか(大人もなる?)
自家中毒の発症年齢は中央値が4.8歳で、生後まもなく発症した例も報告されています[5]。
同センターによると、軽症であれば発症後2〜5年程度で自然に落ち着くことが多い、経過のよい病気です。重症の場合は、まれに大人になるまで症状が残ることもあります[5]。
症状が続いた期間と片頭痛への移行は、報告によって値に幅があります[1][5][2][8]。
- 症状が続いた期間: 3.6年(疋田 2012 表4・海外の報告)〜約5年半(国内の追跡調査。Hikita 2016 の31例・中央値66か月)
- 成長とともに片頭痛へ移行する例: 28〜44%(同センター28%/岩永2022が引く国内の追跡調査44%)
吐く発作が落ち着いたあとに頭痛を繰り返すようになったときは、その経過も医師に伝えてください。
大人の周期性嘔吐症も報告されており、海外の報告では、成人で発症する場合の年齢の中央値は35歳です[1]。
自家中毒で受診を検討する目安やタイミングを紹介
受診の目安は、「救急車を呼ぶ」「夜間でもすぐ病院へ行く」「家で様子を見て、診療時間になったら受診する」の3段階で考えると判断しやすくなります。

顔色や機嫌をよく観察
軽い発作では、特別な治療をしなくても落ち着くことがあります。一方で、吐き気が強く脱水が心配なときは点滴が、さらに重いときは入院が必要になることもあります[1]。お子さまの顔色や機嫌をよく観察しましょう。
日本小児科学会の「こどもの救急(吐き気)」では、様子に応じて次のように案内しています[9]。
1. 救急車を呼ぶ(119番)
- 元気がなく、ぐったりしている
- 呼吸があらく、苦しそう
- 顔色・皮膚の色が悪い
- 無表情でうとうとしている
2. 夜間でもすぐ医療機関へ(自家用車・タクシーで受診)
- 何度も繰り返し吐く
- 血や胆汁(黄色または緑色の液)、コーヒーの残りかすのようなものを吐いた
- うんちに血が混ざった
- 激しくお腹や頭を痛がる
- 生後3か月未満である
3. 家で様子を見て、診療時間になったら受診する
- 元気がある
- 水分は取れている
- おしっこが出ている、おむつがいつもどおり濡れている
3の段階に当てはめる前に、まず1と2のサインに当てはまらないかを確認してください。
注意|判断に迷うときは、小児救急電話相談「#8000」で看護師や医師に相談できます。
吐く発作は、海外の報告では42%が早朝に始まっています[1]。夜中や明け方、仕事終わりの時間帯に吐き始め、受診するか迷う場面も少なくありません。
3の段階で、診療時間まで待つあいだの過ごし方は「自家中毒の疑いがある子どもへの家庭での対処法」で具体的に説明します。
一方で、1・2に当てはまる様子があるときは、電話やオンラインでのやり取りを待たずに、救急要請や対面での受診を優先してください。画面越しに確認できることには限りがあり、点滴や検査など体に触れて行う処置の代わりにはならないためです。
吐いた回数や時間、吐いたものの様子、おしっこの回数を記録しておくと、受診したときに伝えやすくなります。嘔吐全般の受診判断は「子どもの嘔吐で受診のタイミングは?」、脱水の見分け方は「赤ちゃんの脱水が心配な時の判断目安」もあわせてご覧ください。
自家中毒の疑いがある子どもへの家庭での対処法
お子さまが吐き気を訴えているときは、まずは落ち着ける環境を整えてあげましょう。
水分補給は、経口補水液を少しずつ与えます。日本小児科学会の「こどもの救急」吐き気(2026年9月閲覧)は、看病のポイントとして、経口補水液を15〜30分ごとに、スプーン小さじ1杯から次第に増やすことをすすめています。
水分補給や食べ物の選び方は「子どもの胃腸炎を早く治す方法はある?」も参考にしてください。

水分と糖分は小さじ1杯から少しずつ補う
以下の手順で水分や糖分を摂らせてあげてください。経口補水液の量と間隔は、日本小児科学会「こどもの救急」吐き気(2026年9月閲覧)の看病のポイントによります。
- 経口補水液を15分から30分おきに、スプーン小さじ1杯から始め、様子を見ながら少しずつ増やす
- 吐き気が落ち着いてきたら、ブドウ糖が含まれているラムネ菓子などを1粒ずつ、様子を見ながら舐めてもよい(学会の資料には無い、糖分の摂り方の一例です。試す程度にとどめてください)
- 一度にたくさん飲ませず少しずつ回数を分けて与える
- 経口補水液を基本に、飲めるようになってきたら糖分が含まれているリンゴジュースなども選べる(学会の資料には無い、糖分の摂り方の一例です。試す程度にとどめてください)
口から飲めないときの点滴について、国内の総説の筆者らは、自施設ではブドウ糖を加えて糖の濃度を5〜10%程度にして使っていると報告しています[1]。
一方で、家庭でブドウ糖のお菓子をなめることの効果を調べた一次資料は、公的機関・学会の資料では見当たりません(2026年9月時点)。市販のブドウ糖菓子は、飲めるようになってきたときの糖分の摂り方の一つとして少量ずつ試す程度にとどめてください。吐き続けるときは「受診の目安」の2に当たるので、すぐ医療機関を受診してください。水分が全く飲めないときは、受診の目安の1・2に当てはまらないかを確認し、迷うときは#8000や医療機関へ相談してください。
吐き気が落ち着いたら糖分を少しずつ摂らせて安静に過ごす
何度も繰り返し吐くことは、「受診の目安」の2(夜間でもすぐ医療機関へ)に当たります。まずは受診を優先してください。
受診の目安の1・2に当てはまらないときは、経口補水液を小さじ1杯から少しずつ与え、安静に過ごさせます。ラムネやジュースなどの糖分は、水分を少しずつ摂れるようになってから試す程度にとどめてください。
発作が治まると、次の発作までは症状のない時期に戻るのがこの病気の特徴です(症状と経過)。
ただし、水分が全く入らない状態が続くときは、家庭での対処だけで乗り切ろうとせず、受診の目安の1・2に当てはまらないかを確認し、迷うときは#8000や医療機関へ相談してください。
繰り返さないための予防(生活リズム・行事の前・食べ物)
発作の予防は、引き金になりやすいことを避けることだと、国内の総説で説明されています[1]。同じ総説では、引き金として精神的なストレス、感染、疲労、食事に関するものが挙がっています。
別の学会誌の報告でも、誘因として心理的なストレスや興奮、学校行事、休日、睡眠不足、運動、感染、チョコレートやチーズなど特定の食べ物が挙げられています[2]。日常では、次のように疲れや緊張が重なる場面を減らす工夫ができます。
- 行事や旅行の前日は早めに寝かせ、睡眠不足にならないようにする
- 楽しみな行事の前後も、できるだけいつもの生活リズムで過ごす
- 発作の前に食べたものをメモしておき、特定の食べ物のあとに起きていないかを医師と確認する
- 風邪や胃腸炎にかかったときは、水分が摂れているか、おしっこが出ているかを気にかける
どの工夫が合うかはお子さまによって違います。「いつもの発作が始まりそうだ」と気づいたら、安心させて休ませ、受診の目安に当てはまる様子がないかを確認してください。
工夫をしても発作が起きることはあります。予防は「絶対に起こさないようにする」ものではなく、引き金が重なりにくい生活に近づけるためのものです。起きてしまったときに、ご家庭の対応が悪かったということではありません。
何度も繰り返す場合は、自己流の予防だけで抱え込まず、かかりつけの小児科で相談できます。「月に何回くらい起きているか」「どんなときに起きたか」を記録して持っていくと、相談がスムーズです。
病院では何をするのか(検査と診断)
この病気には「この検査で確定」という決め手の検査がなく、これまでの経過とほかの病気でないことを確かめたうえで診断されます[5]。
病院では、症状の経過を聞き取ったうえで、尿検査で尿ケトンを調べることがあります[1]。尿のケトン体は、ほかの病気と見分けるために調べる項目の一つです。
症状が重いときは、ほかの病気が隠れていないかを確かめるために、血液検査なども検討されます[1]。
吐き気が強く水分が全く飲めないときや、脱水が心配なときには、点滴が行われることがあります。
点滴は、口から飲めない分の水分を補い、脱水を改善するためのものです[1]。
吐き気止めが処方されることもありますが、どうするかはその日のお子さまの状態を診て医師が判断します。
受診の前に「そこで何をするのか」が分かっていると、行くかどうかを迷っている時間を短くできます。
自家中毒に関するよくある質問
- 自家中毒は他の子どもにうつりますか?
-
小児慢性特定疾病情報センターでは、自家中毒(周期性嘔吐症候群)を慢性消化器疾患の一つとして扱っています[5]。一方で、感染症は発作の引き金になることがあり、海外の報告では誘因の31%が感染でした[1]。吐いている原因が感染性胃腸炎のこともあるため、見分けがつかないときは医療機関に相談してください。
- 何度も繰り返すのですが、いつまで続くのでしょうか?
-
軽症であれば、発症してから2〜5年程度で自然に落ち着くことが多いとされています[5]。重症の場合はまれに大人になるまで症状が残ることや、片頭痛に移行することもあるため、頭痛が続くようになったら医師に相談してください。
- 吐き気がひどいときでもラムネを食べさせて良いですか?
-
吐き気が少し落ち着いてから、少量ずつ試してみましょう。
注意|激しく吐いている最中は、喉に詰まらせる危険があるため控えてください。
補足|ここまでは一般的な情報です。同じ「何度も吐く」でも、お子さまの年齢や水分の摂れ具合、前の発作との違いによって、いま家でできることと待たずに受診したほうがよいことは変わります。記事の目安だけでは、目の前のお子さまが今どの段階にいるかまでは決めきれません。
あんよは、提携医療機関の医師による小児科のオンライン診療を受けられるサービスです。診療時間は6時から23時までで、相談内容に特段のルールはないため、夜間や早朝に「受診すべきか迷う」段階でも相談できます。
利用料は無料で、診療料は保険適用と子ども医療費助成制度の対象です(自己負担の扱いはお住まいの自治体によって異なります)。予約はLINEの友だち追加から行えます。診療時間や対応範囲などのサービス概要はあんよ公式サイトに掲載しています(実際に相談を検討するときの申し込み導線は、この節の最後にご案内します)。
相談では、吐いた回数と時間、吐いたものの様子、おしっこの回数を伝えると話が早く進みます。今は家で様子を見てよい段階か、診療時間を待たずに受診したほうがよい段階かを、提携医療機関の医師と一緒に整理できます。画面越しに確認できる範囲での助言となるため、診察や検査に代わるものではなく、状態によっては対面での受診をご案内することや、医師の判断により薬を処方できないこともあります。
- 相談が向いている場面: 元気があり水分は摂れているが、診療時間まで待つあいだの過ごし方に迷うとき/繰り返す発作の記録を持って、どこに相談すればよいか決めかねているとき
- 相談より先に受診・救急要請を優先する場面: ぐったりしている、呼吸が苦しそう、血や黄色・緑色の液を吐いたなど、受診の目安の1・2に当てはまるとき
元気があり水分が摂れているものの、診療時間まで待つあいだの判断に迷うときは、小児科オンライン診療サービスあんよへ相談を検討してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】子どもの自家中毒は段階を見極めて対処を!症状について迷った際はオンライン診療の検討を
自家中毒は、はっきりした仕組みは分かっていないものの、ストレスや感染、疲れなどが引き金になりやすく、発作のない時期には症状がないのが特徴です。
多くは成長とともに落ち着く傾向にありますが、ぐったりしているときは救急車を、何度も吐く・血や黄色・緑色の液を吐いたときは夜間でもすぐに医療機関を受診してください。
- 体の外から毒になるものを摂って起こる病気ではない。吐く発作が起こる詳しい仕組みは、まだ分かっていない
- 経口補水液を小さじ1杯から、15〜30分ごとに少しずつ増やして与える
- 受診の目安は「救急車」「夜間でもすぐ受診」「診療時間内に受診」の3段階で判断する
- ストレス・感染・疲労・特定の食べ物など、発作の引き金になりやすいことを避けることが予防になる
自家中毒は、どの段階にいるかが分かれば、家でできることと相談したほうがよいことを切り分けられます。判断に迷うときは一人で抱え込まず、受診の目安を確認したうえで、オンライン診療を含め、相談できる窓口を使ってください。
出典一覧
- 疋田 2012 表2・表5|https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn/44/2/44_125/_pdf/-char/ja ↩
- 岩永光巨ほか 日本内科学会雑誌 111巻2号|https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/111/2/111_277/_pdf ↩
- 石﨑公郁子「いまさら聞けない一次性頭痛」日本頭痛学会誌 49巻1号|https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjho/49/1/49_189/_pdf/-char/ja ↩
- 公益社団法人日本薬学会「ケトン体」|https://www.pharm.or.jp/words/word00623.html ↩
- 小児慢性特定疾病情報センター「周期性嘔吐症候群 概要」(2014年10月版)|https://www.shouman.jp/disease/details/12_03_013/ ↩
- 厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」A9|https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html ↩
- 国立健康危機管理研究機構 感染症発生動向調査 2026年第37週|https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idwr/provisional/2026/37/index.html ↩
- Hikita T, et al. Pediatr Neurol 2016(PubMed 抄録)|https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26861170/ ↩
- 日本小児科学会「こどもの救急」吐き気(2026年9月閲覧)|https://kodomo-qq.jp/index.php?pname=hakike ↩
更新履歴
- 最終更新: 2026年9月27日
- 更新内容: 受診の目安を3段階に整理/症状の経過・予防・検査と診断の節を追加/出典を学会・公的資料に更新
- 次回見直しの目安: 2027年3月(感染性胃腸炎の流行状況を含め、公的資料の更新に合わせて確認します)

